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いつも、「掘り出し物多数」!


令和7年3月14日(金)

もうすぐ春分
――桐生市場を使って
――ぼた餅を手作りしよう

桜のつぼみが膨らみ始め、春の訪れを感じるこの季節。二十四節気の一つ「春分」は、昼と夜の長さがほぼ等しくなり、冬の寒さが和らぎ本格的な春が訪れる時期です。この時期、日本の伝統的な食文化の一つとして親しまれているのが「ぼた餅」です。

ぼた餅の話題

ぼた餅は、もち米とあんこで作られる和菓子で、春のお彼岸にお供えされる食べ物として知られています。春は「牡丹餅(ぼたもち)」、秋は「おはぎ」と呼び分けることもありますが、基本的には同じもの。春の牡丹、秋の萩にちなんで名付けられたとされます。

ぼた餅の歴史は古く、平安時代にはすでに宮中で食べられていたと伝えられています。また、江戸時代には庶民の間でも広まり、特にお彼岸に食べる風習が定着しました。お彼岸にぼた餅を供えるのは、小豆の赤い色が魔除けになると信じられていたためで、ご先祖への感謝を表す意味も込められています。さらに、戦国時代にはぼた餅が兵士の携帯食として活用されたという説もあります。徳川家康が三方ヶ原の戦いで敗走中、ぼた餅を食べて力を取り戻したという逸話があり、「勝負飯」としての一面も持っていたと言われています。この逸話にちなんで、浜松市には「小豆餅」「銭取」という地名が残っています。

ぼた餅は甘い和菓子のイメージがありますが、実は栄養価の高い食品です。もち米は消化が良く、即効性のあるエネルギー補給源になるため、スポーツをする人や体力を必要とする方にも適しています。また、小豆にはたんぱく質や食物繊維が豊富に含まれており、腸内環境を整え、便秘予防にも効果的です。加えて、鉄分やビタミンB群も含まれており、貧血予防や疲労回復に役立つとされています。さらに、ぼた餅はバターや油を使わずに作れるため低脂肪でヘルシーであり、グルテンフリー食品としても注目されています。

手作りぼた餅の魅力

最近では、市販の和菓子を購入することが一般的になっていますが、手作りならではの温かみや、家族で一緒に作る時間の大切さを感じてみるのはいかがでしょうか。桐生市場では、こだわりの食材がそろい、市場ならではの品質の良い食材を選ぶことができます。もち米は地元産の風味豊かなものを選び、小豆も粒のしっかりとしたものを使うと、より美味しく仕上がります。手作りならではの楽しさを味わいながら、できたてのぼた餅を家族で囲む時間は、きっと特別なひとときになるでしょう。

手作りぼた餅レシピ

  • もち米(桐生市場の地元産)……2合
  • うるち米(もち米と混ぜることで食べやすく)……0.5合
  • 小豆(粒のしっかりしたものを)……200g
  • 砂糖(好みの甘さで調整)……100g
  • 塩(少々)
  • きな粉(香ばしさをプラス)
  • 黒ごま(好みにより。桐生地域ではあまり使用されない)

1. あんこを作る(プロの秘伝とコツ)

  • 小豆の選び方:粒がふっくらとしたものを選び、新豆を使うと風味が格別です。
  • アク抜きの重要性:小豆をたっぷりの水で沸騰させ、一度茹でこぼします。これを2回繰り返すことで雑味や渋みを取り除き、クリアな味わいに仕上げます。
  • 煮るときのポイント:たっぷりの水を使い、弱火でじっくり煮ます。途中で水が減ったら少しずつ足しながら、小豆が指で軽くつぶせるくらいまで柔らかく煮るのが理想です。
  • 砂糖の加え方:砂糖は一気に加えず、3回に分けて加えます。
  • 練りのコツ:木べらを使い、焦がさないように注意しながらゆっくり練ります。
  • 仕上げの塩:最後に塩をほんのひとつまみ加えることで、甘さが引き立ち、味に深みが増します。

伝統とともに春を楽しむ

春分は、自然に感謝し、家族やご先祖を思う節目の時期。春の訪れとともに、私たちは先人たちが大切にしてきた文化や食の伝統を振り返る機会でもあります。

手作りのぼた餅を囲む時間は、単なる食事ではなく、家族で共に過ごす温かなひとときでもあります。桐生市場で新鮮なもち米や小豆を選び、ひとつひとつ丁寧に作ったぼた餅の味は、市販品では味わえない特別なものになるでしょう。

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